タイトル

とかくわかにくいと言われるメガネ・サングラスについて、消費者の視点を中心に、眼鏡業界16年経験を持つ筆者の視点を組み合わせ、できるだけ中立の立場で作成いたしました。 快適なメガネ・サングラスの購入・使用にお役立てください。

比較レポート SEIKO vs NIKON

 
基準レンズ
対抗レンズ
比較項目

SEIKO/パルファス1.67
累進長12mm

NIKON/FW-12・1.67
累進帯長12mm

遠く

 使える視野の広さ
かなり広い。遠く用に近い感覚で使える。範囲は上記の緑系のところ。周辺部はボケルが、歪む感じはほとんどない。広く自然に見えると言ってよい。特筆すべきは、ピンク色の部分。斜め下がこれほど見えるとは思わなかった。
基準に比べてサイドは明らかに狭い。歪む感じも基準よりは多くなる。特に中心から遠くなるとそれが顕著となる。掛け替えた違和感もはっきり感じた。明らかに設計思想が違うレンズである。
 クリア感
度数はキチンと反映されている。濃い緑の部分はクリアに見える。
上記の水色の部分は基準よりよく見える。遠方・夜間になるとよりクリア感に差が出る。まさにカチッと見える感じ。
 見づらい点
緑系以外のところは当然ボケルが、歪む感じがほとんどない。正面視した状態で下方がボケ始めるのは4m先くらいからだが、やんわりなので気づきにくい。階段も初日から不安なく降りられた。
正面視した状態で下方がボケ始める位置はほぼ同じなのだが、基準と比べて足元に向かってボケていく率・量ともに多い。よって、階段の降り口の見えづらさも基準より多く感じる。「遠近は床が浮く」と言われるが、その感覚が少しある。
快適星
3hosi
     
近く

oku01

 

 

 

a4

oku2

 

 

 

a4

 使える視野の広さ
上記のように、幅と距離の3Dで使える範囲を示している。日常生活での不便さはほとんど感じない。 基準に比べて見える奥行きがある。掛け替えてみると、基準でボケている点があったことがわかった。
 細かいモノの見え方 手元で細かいモノを見てみた。見えないことはないが、ピントを合わせるのに苦労する。裸眼のほうが明らかに見えた。 基準に比べて明らかにピントを合わせるのが楽。針に糸はこっちだ
 見づらい点 70cmくらいから30cmくらいまではいいのだが、そこから手前はピントを合わせるのに苦労する。 基準に比べ、手元でのピントは取りやすいが、70cmくらいのところで見える範囲が急に狭まる。
快適星
3hosi 4hosi
     
 ドライブ 遠く用に比べ、両サイドのボケは否めないが、慣れてしまうと平気で運転できる。運転時に掛けかえるかどうかは場合による。ちなみに私は、夜に遠距離を走る時は遠く用に掛けかえている。 基準に比べ、両サイドのボケが若干多い。そのかわり、正面のある範囲はやたら見やすい。視野を取るか、クリアさを取るか難しいところか?
 パソコン 19インチくらいまでなら、問題なく使える。 基準と比べるとモニターが見える範囲が狭い。困ったのは、長時間使用で基準で感じなかった疲れを感じたこと。
 ゴルフ 私のようなヘタクソゴルファーにとっては、影響がほとんどない。確かにアドレスでボールは少しボケる。しっかり見るためにはヘッドダウンするから、このまま打てばメチャクチャになる。しかし、それがわかっていれば、修正できる。どちらにしても、レンズのせいにできるのは10%くらい。ほとんどはウデの問題である。
基準に比べ極端な差はないが、バックスイングの頂点でボールの歪む感はこちらのほうが多い。
 お勧め

ある程度近視度数(-3.00〜-5.50)があり、若い頃からメガネを掛けている方。
矯正視力を常に1.0以上にしてきた方。
遠く用メガネから遠近両用に切り替える方。
アウトドアが好きな方。

遠くも近くもカチッと見えることを優先する方。遠近両用のサイドは使えないものと納得できる方。
遠くの視力を1.2以上欲しい方。

互換性

両レンズは明らかに違う。これは誰でもわかるレベルにある。互換性はないと言ってよいと思う。ちなみに私の場合は、掛け替えてから慣れるまで数日かかった。特に見えていると感じられる範囲が違うので、SEIKO→NIKONの変更は勧めない。

総評

両レンズは設計思想が明らかに違う。NIKONは遠くも近くもキチンと見えることを優先している。ある範囲ではものすごく良い。SEIKOは見える範囲と自然さを優先している。全体に見やすいが、ココが見たいと言う時はNIKONに負ける。

それぞれの特徴を理解してから購入して欲しい。
ちなみに、初心者向きはSEIKOである。NIKONは眼鏡技術者が好む「きちっと度が出る」感じがハッキリ出たレンズである。

 

©2006 GLASYS  製作・著作 合資会社グラシス