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比較レポート SEIKO vs HOYA

基準レンズ 対 対抗レンズ
SEIKO/パルファス1.67 累進長12mm HOYA/LUX-FD167VT-H 累進帯長11mm
遠くの見え方イメージ
SEIKO/パルファス1.67 累進長12mm HOYA/LUX-FD167VT-H 累進帯長11mm
遠くの使える視野の広さ
SEIKO/パルファス1.67 累進長12mm HOYA/LUX-FD167VT-H 累進帯長11mm
かなり広い。遠く用に近い感覚で使える。範囲は上記の緑系のところ。周辺部はボケルが、歪む感じはほとんどない。広く自然に見えると言ってよい。特筆すべきは、ピンク色の部分。斜め下がこれほど見えるとは思わなかった。 サイドの広さ、歪む感じは基準とさほど変わらず自然に見える。周辺部のボケもあるが、特に基準に比べてヒドイわけではない。歪み感が少ないので、掛け替えた違和感もほとんどない。
問題はピンクのところ。明らかに見え方が違う。ここを遠くを見る部分と言ってよいものか?
クリア感
SEIKO/パルファス1.67 累進長12mm HOYA/LUX-FD167VT-H 累進帯長11mm
度数はキチンと反映されている。
濃い緑の部分はクリアに見える。
一番良く見える位置は、ピンク部の上にある。
真正面を見た時は、度数が落ちた感じがある。
遠くの見づらい点
SEIKO/パルファス1.67 累進長12mm HOYA/LUX-FD167VT-H 累進帯長11mm
緑系以外のところは当然ボケルが、歪む感じがほとんどない。正面視した状態で下方がボケ始めるのは4m先くらいからだが、やんわりなので気づきにくい。階段も初日から不安なく降りられた。 正面視した状態で既にボケているので、よりよく遠くを見たい時は顎を引き、上目使いとなる。基準と比べて足元に向かってボケていく率・量ともに多い。よって、階段の降り口の見えづらさも基準より多く感じる。ただし、歪む感じはない。
遠くの見え方・快適星

近くの使える視野の広さ
SEIKO/パルファス1.67 累進長12mm HOYA/LUX-FD167VT-H 累進帯長11mm
日常生活での不便さはほとんど感じない。 基準に比べて圧倒的に見える奥行き、幅がある。掛け替えてみると、やたらワイドに見える感覚。
近くの細かいモノの見え方
SEIKO/パルファス1.67 累進長12mm HOYA/LUX-FD167VT-H 累進帯長11mm
手元で細かいモノを見てみた。見えないことはないが、ピントを合わせるのに苦労する。裸眼のほうが明らかに見えた。 基準に比べてピントが合う幅が広い。薬ビンの効能書きも楽に読めた。この差は明らかである。
近くの見づらい点
SEIKO/パルファス1.67 累進長12mm HOYA/LUX-FD167VT-H 累進帯長11mm
70cmくらいから30cmくらいまではいいのだが、そこから手前はピントを合わせるのに苦労する。 基準に比べ、手元でのピントは取りやすいが、70cmくらいのところで見える範囲が急に狭まる。
近くの見え方・快適星

ドライブで使う
SEIKO/パルファス1.67 累進長12mm HOYA/LUX-FD167VT-H 累進帯長11mm
遠く用に比べ、両サイドのボケは否めないが、慣れてしまうと平気で運転できる。運転時に掛けかえるかどうかは場合による。ちなみに私は、夜に遠距離を走る時は遠く用に掛けかえている。 晴れの日はほとんど気にならないのだが、夜になると、やはり、正面での視力ダウンが気になる。
パソコン作業で使う
SEIKO/パルファス1.67 累進長12mm HOYA/LUX-FD167VT-H 累進帯長11mm
19インチくらいまでなら、問題なく使える。 基準と比べるとモニターから70cm離れるとボケ始める。その他は問題なし。
ゴルフで使う
SEIKO/パルファス1.67 累進長12mm HOYA/LUX-FD167VT-H 累進帯長11mm
私のようなヘタクソゴルファーにとっては、影響がほとんどない。確かにアドレスでボールは少しボケる。しっかり見るためにはヘッドダウンするから、このまま打てばメチャクチャになる。しかし、それがわかっていれば、修正できる。どちらにしても、レンズのせいにできるのは10%くらい。ほとんどはウデの問題である。 基準に比べて、ボールのボケる感じが明らか。特に短いクラブは困る。このくらいボケると、ついヘッドダウンしてしまいそうだ。
お勧め
SEIKO/パルファス1.67 累進長12mm HOYA/LUX-FD167VT-H 累進帯長11mm
ある程度近視度数(-3.00~-5.50)があり、若い頃からメガネを掛けている方。 矯正視力を常に1.0以上にしてきた方。 遠く用メガネから遠近両用に切り替える方。 アウトドアが好きな方。 内勤オフィス仕事には抜群。 遠くの見え方にコダワリのない方。 遠くの視力を0.8程度に抑えてきた方。 遠近で、手元の視野が欲しい方。

総評その他

互換性

両レンズは明らかに違う。これは誰でもわかるレベルにある。歪み感が少ないので、掛け替えはできるが、種類が違うレンズのように感じる可能性が高い。その意味で、互換性はないと言ってよいと思う。SEIKO→HOYA、HOYA→SEIKO両方ともに変更は勧めない。

総評

両レンズは設計思想が明らかに違う。このHOYAレンズを一言で評すると、中近に限りなく近い遠近となる。遠くの度数を、今まで掛けていた遠く用のメガネと同じにすると、不満が残る可能性がある。
それぞれの特徴を理解してから購入して欲しい。 4製品の中で、遠くを普通に見るポイントで、「違う」と感じたのはHOYAだけ。日本で最も数を売っているメーカーの製品が、ある意味最も個性的なのかもしれない。


 
テストの進行状況は、ブログでご覧になれます。→こちらです

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