メガネ・サングラス情報局

メガネを作るとは

フレームを決める

大部分の方は、レンズよりもどんなフレームにするかに関心がおありでしょう。顔の上に乗るものですから当然です。しかし、本来の目的はピント補正ですので、レンズと使い方に制約を受けます。ここの説明がうまくいかないので、メガネ屋にイロイロと注文を付けられて、「希望通りのメガネができなかった」と思われる方も多いようです。
 
実際に、左右度数が全く同じヒトというのは本当に稀で、当然ながらお顔はすべて違います。つまり、フレーム・レンズともに全く同じメガネは存在し得ないと言っても過言ではないので、「これが正しいフレーム選択だ」というのは存在しません。メガネ屋は、その場その場で、その方にとって最適なフレームを選択するアドバイスをしているわけです。
 
この作業は、ワインのソムリエに似ています。その日、その場所、その料理、その方の健康状態、その方の好みなどなど、すべてを考慮してワインを選ぶこととよく似ています。残念ながら、この作業をキチンとできるメガネ屋は少ないと言って良いと思います。


では、皆さんはどうすればいいのか?

フレーム・レンズの知識はメガネ屋のほうが上なわけですから、それをどう使い倒すか? と言う事です。度数決定後、もしくはオートレフ測定後に、自分の使い方・好み・予算・制約などをことごとくメガネ屋に伝えることです。
項目を整理した表を作りましたので、ご活用ください。メガネ経験者・未経験者兼用です。書ける項目だけで結構です。)
 それに対するメガネ屋の提案を聞いて判断してください。納得いかなければ、別の店に行けばいいのです。


レンズを決める

皆さんにとって、これほどわかりにくい商品はないでしょう。専門知識はメガネ屋のほうが圧倒的に上ですので、「これが最適です」と言われて渋々お金を払うことになりかねません。しかも、反論できる材料は何もお持ちにならないでしょうから、納得のしようもありません。
 
そこで、ふたつ考えました。ひとつはフレーム選択と同様に、メガネ屋を使い倒す方法です。自分の希望ができるだけ正確に反映されるように、考えられること全部をメガネ屋にぶつけて、提案をしてもらうのです。(項目を整理した表を作りましたので、ご活用ください。メガネ経験者・未経験者兼用です。書ける項目だけで結構です。) ここで、満足いく説明が受けられるかどうかでお店を判断し、まかせるかどうかを決めてください。
 
もうひとつは、度数とレンズランクの選択表です。最もわかりにくい度数によるレンズ選択を、単焦点(遠近両用等でないタイプ)について、お顔の大きさを加味しておおまかな表にまとめました。お顔の大きさをP.D.(瞳孔間の距離)に置き換えて擬似的に設定してありますので、目安としてお使いください。遠近両用等レンズの場合、あまりにも複雑なので、単焦点での選択が適切なお店を選択した後、その店にご相談ください。


レンズをフレームに入れてもらう

これが問題です。この点だけは、我々眼鏡作製経験者が目視し、レンズメーターを覗かない限り何の判断もできません。キチンと測り、フレームもレンズも適切なものを選んだとしても、ここで失敗するとマトモなものができません。本来はJISマークが必要ですが、メガネが店舗で組み立てられる工業製品であるという認識がないので、役所にそんな動きはありまん。
 
方法は対処療法的なものですが、ふたつあります。
 
眼科医での処方箋で作った場合、メガネの仕上がりを眼科医でチェックすることが通例ですので、持ち込んでください。ただし、指定どおりのレンズを使ったかどうかまではわかりません。もうひとつは、信頼できるとの評判があるメガネ屋に見てもらうことです。セカンドオピニオン的に見てもらってください。これもそういう店があればということで、確実ではありません。
 
すいませんが、この点がある限り、確実にちゃんとしたメガネを手に入れる方法はありません。法的な立ち入り検査・免許制などを整備しない限り、解決しない問題だと認識してください。逆に、この点をキチンと証明しようとする店があれば、本物です。
 
現状では、ここまでのプロセスに、誠実に付き合ってくれるメガネ屋の仕事を信じてもらうしかありません。


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消費者にプロはいない

メガネは、スーツ、靴、婦人服など消費者向けにプロの方が選んだ情報が提供されている商品ではありません。所謂、玄人はだしの消費者はいません。ものしりと言われる方に、「ここがいい」と言われても、その方の経験の範囲内のことなので、御自分に当てはまるとは言えません。お聞きになるなら、複数のものしりにお聞きください。


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