総合卸のIT化はいかにあるべきか

総合卸を言い換えると、複数業種卸になるでしょうか? もともと専門商品を持ち、業種ごとに発展してきたのが卸売業です。今でも、食品卸、日用雑貨卸、化粧品卸、酒類卸等、商品カテゴリー名が卸の名前になるのが一般的です。

そのカテゴリーを複数扱うとなると、様々な課題が生まれます。

商品特性が違うものをコントロールするとなると、商品による各業務の発生タイミングが違います。単純に、受注⇒引当⇒出荷のような代表的プロセスを並列で動かしたら、かえってムダが増え、総合にするデメリットが出てしまいます。

同じく、商品によって、温度・湿度・重量・大きさ・容量・破損のしやすさ・賞味期限・消費期限・危険度・トレーサビリティの精度等、商品そのものを管理するポイントが違います。これも別々にやっていたらデメリットになります。

最後は配送です。日配品がベースになっていれば混載も可能でしょうが、それ以外はDC・TCの配置、横持ち手配等、在庫のコントロールと振り分けを緻密にやってのける技が必要になるでしょう。

よって、総合卸のIT化は、商品特性×プロセスタイミング×物流特性の最適組み合わせに加え、当然ながら取引業態とのマッチングも考えに入れるというパズルを解くことになります。しかも、一度解いたパズルは、システムと関係なく加えられる新規の商品種類や取引先業態によって、いとも簡単に壊されます。=スパゲティの原因。

現況では、業種特性に合わせたクラウド取引システムと、商品特性に合わせたラインを複数配備できる物流センターの組み合わせに可能性があると思っていますが、如何でしょう?

次章は、「卸の在庫コントロールの未来的ITとは?」です。