小売業のMD運用:IT化への整理

あらためて言うまでもなく、MDは小売業の根幹業務です。これを失敗すると、すべて無に帰すと言ってよいコアです。この業務をITで支えることはすべての小売にとって有用ですが、一朝一夕ではない状況のようです。

まず、MD全体を管理できるヒトも部署もないことがあります。MDを管理したい組織は、ある程度の規模になります。ちょっとした中小でも、MDは、仕入(バイイング)・店舗展開(ディストリビュート)・販売促進(セールスプロモーション)の3機能に分割されます。MD全体を管理するにはこれらすべてに通じるヒトが必要になりますが、事実上は社長兼務ではないでしょうか?

小売業の多くが稼業から始まり、すべて一人でやっていたものを組織化する時、機能の定義が曖昧なまま始めてしまったがゆえですが、いまだに最後は社長が一人で決めることが多いようです。組織とは何なのか? 機能分化とは? それらが動いた結果は役に立つのか? 疑問符だらけになります。

これでは、MDの最適化とは何か? を話しても、実現のしようもなく、ナントカオートメーションも夢のまた夢です。

そこで、MD機能の目的とは何かを再定義し、その下にある上記3機能の最適化とは何か? を明確にする段階が必要と思えます。少なくとも3機能のKPIを共有しないと、何が重要なのかその順位さえつけられないのでは?

3機能の整理がついた時点で、それらが内包する重要項目をどのようにコントロールのかを見つけ、それらコントロールを統合して管理する機能がMD運用機能と呼べないでしょうか?

次章からは、各機能を整理します。まずは「仕入」からです。