限りなくゼロに近い店舗運営作業:ドラッグストア編

ホームセンターほどではないにしろ、ドラッグストアも複数の売場を持つ混合体です。最もヤッカイなのが病院からの処方箋を受け付ける薬局部分です。ご存知の通り、薬剤師がいなければ販売ができません。また、第一類医薬品も同様です。第二類・第三類医薬品も登録販売者が販売することになってます。簡単に言うと、医薬品販売は縛りがキツイのです。

当然、在庫の管理を筆頭に運営は細かくなり、発注だけでも複雑怪奇になります。ある医薬品卸は、店頭欠品を防ぐため、自動発注システムを用意しています。

わかりやすいように、ここまでをヘルスケアとします。

これに、ビューティケア(化粧品関連)、ホームケア(住宅清掃関連)が加わったカタチがドラッグストアの最小公倍数です。

そして、これに食品、日用雑貨、雑誌等が加わると最大公約数になります。見ようによっては、医薬品も売っている食品スーパー? コンビニ? という表現がピッタリでしょう。事実、九州のドラッグストアには、新店を出すと最も影響を受けるのが近隣の食品スーパーといった例もあります。

店舗運営として整理すると、薬剤師がいないと販売できない部分は独立したオペレーションです。ここをコアとするタイプは、それ以外のカテゴリーの販売も薬剤師が担当することで効率化可能ですが、売場が大きくなると作業量が増えすぎて、薬剤師としての仕事の割合が減り、何のための有資格者かわからなくなります。薬剤師しかできない仕事に集中させ、その他の仕事を自動化する方向が正しいでしょう。自動発注・自動ロス・薬剤管理のロボット化がIT化の方向性では?

逆パターンで、薬剤師がコアではない場合は特殊なスーパーと見ることができるので、食品スーパーやコンビニの効率化手法が使えます。食品売り場編でご紹介したECファーストの置き場も一例ですが、売上予測がしやすいカテゴリーが多いので、各作業を最小化+最小人員+作業時刻設定の組み合わせが現実的な解かもしれません。前日までの売上を過去データとともに分析、販促影響を加味した上で1日の品出し量を算出し、営業前等の短時間で売場整備を完了させます。営業中は原則売るだけの体制とします。

上記のようなデータがあれば、自動発注・自動ロスも可能でしょう。(もちろん、店頭入荷は検品レスです。)

業態変化がもっとも激しいグループなので、商品カテゴリーごとの効率化を基準にするしかない現状では、抜本的な改革は難しいかもしれません。

さて、店舗運営はこのへんにして、次章からはコア中のコア「MD運用」をテーマにします。