専門問屋のIT化は永久にできないのか?

ご存知の通り、日本の卸売業は特別です。昔々、大学の偉い教授が「卸はなくなるかも」と本に書いたにも関わらず、流通のど真ん中で踏ん張っています。その在り様は、日本特有のアキナイに基づく他国には例が少ないものと認識できます。

大規模小売と大規模卸の関係は、それなりにドライで契約も明快なようですが、その底流には、「持ちつ持たれつ」の血縁(あえてこの文字を使ってます)がしぶとく残っています。最後の最後は、相手との付き合い、顔を立てる、借りを返す等の気持ちが決定事由になっているようです。

大規模同士でこの状況ですから、中小以下はもっとベタベタです。ハッキリ言って、「その人だから買う。」属人そのものと言うべきでしょう。これはこれで人間臭く、取引関係としては良好と見るべきところもありますが、売れる理由がそこにあるため、業務全般がいかに非効率でも関係なくなってしまうデメリットがあります。

極端に言えば、流通プロセスに無理無駄があっても関係者は困らないため、改善しようとしないのです。もしも、ダイエーやジャスコを筆頭とする日本型チェーン店運営導入がなかったら、多くの業界がそのままで、消費者物価は全然下がっていなかったかもしれません。

IT化についても、大規模小売チェーン店が寡占している業界では効率化が義務のため、進んできた経緯がありますが、前述のように改善しなくても困らない業界ではそのまんまです。その数は、皆さんの想像を超えていると思います。いまだに、電話FAXで受注し、伝票を手書きで起こし、人力で梱包している卸売業がたくさーんあるのです。

一昔前までは、困っていないところにITによる効率化を持ち込むと、従業員の仕事を奪うことになってしまい、煙たがられましたが、今や少子化・労働力不足の時代が続くことが確定した時代です。もうそろそろ、中小専門問屋の本格的IT化を考えませんか?

クラウドという強ーい味方も現れたことですし、企業単位ではなく業界ごと標準化してクラウドに載せちゃいましょう。

次章は、「総合卸のIT化はいかにあるべきか」です。

専門問屋のIT化は永久にできないのか?” に対して1件のコメントがあります。

この投稿はコメントできません。