AIはMDを構築できるか?
先日、恒例? となったリテールテックに伺いました。年々、専門分化が進んで展示会場のコーナーも細分化し、純粋に流通に関する展示は少なくなってきました。今年も、キーワードで釣ろうというのは変わらず、IoTとAIばかりでした。
正直、IoTはまだ早い感があります。まずは、御本家である製造業でやってもらいましょう。設置されたハードのデータが流通サービスを動かすことはあるでしょうが、その逆は少し先になりそうです。
一方、AIは急激に進みそうな感じがあります。理由は簡単です。データが揃ってきているからです。
例えば、MDです。昔々は、担当者がエリアを歩き、役所を周り、アンケートをやりまくって集めたデータが、かなり楽に得られます。商品の写真なんかも、あっという間に検索できます。これらデータをどう活かすかです。
思うに、日本のように「単一民族+ライフスタイルの多様性が少ない」エリアにおいては、人口構成・職業構成・事業所構成・商業施設構成をぶち込めば、そこそこ当たるMDは作れるのでは?
単品レベルの色、風合い、サイズ感、重さ、香り、使い勝手までは無理かもしれませんが、基本的なMDはレコメンドできないでしょうか? いつまで経ってもホコリを被っている棚は、最初から作らないのに限ります。
Sierさん、一緒に作ってみます? マスターMDが作れるシステム。
でもなー、リテールテックで「MDシステムがなんとか」って展示をしてたとこで、「MDの定義、言える?」って聞いたら、固まってしまったのよね。せめて、商品計画って答えが返ってきたらなー。やっぱり、一緒にやらないとダメだなーと実感させられます。