卸の在庫コントロールの未来的ITとは?

卸売業における在庫最適化は永遠のテーマと言っていいでしょう。これさえできれば、業務効率改善の大部分は解決したも同然です。仕入関連や競合関連は自社の都合と関係なく、突発的に起きたことで業務が振られることがあり、コントロールできないからです。

多くの卸売業が、小売業売上のデータをもらえたとしても、直近の需要を読めずにいます。ある商品が前週比20%伸びたとして、その原因が何なのか? ハッキリと限定できないからです。考えられる原因、例えば小売業の販促、メーカーの販促、メディアでの取り上げ、小売業周囲のイベントや行事・・・等の情報がすべて手に入り、通常時と比較できない限り、次の需要は読めません。

これらの情報を手に入れるには、かなりの時間とコストが掛かることは容易に想像でき、ITによるオートメーション化はまだまだ先かもと思わせます。

そこで、ちょっと考えました。昔と違うことがひとつあるんです。SNSです。

小売業の売上は、消費者の購入行動がモトです。昔は、消費者がどんな行動をとったかはその行動を調査しないとわかりませんでした。今は、消費者自身が自分の行動を発信してくれているのでは? 例えば、「チラシの○○は買い!」「明日の運動会、どこで落ち合う?」・・・これらの情報はすべてネット上にあります。

誰が何を発信したかを探ると、少し緩和されたとは言え、個人情報の扱いに対する消費者の批判にさらされそうですが、特定のキーワードだけを無作為に抜き出すとしたらどうでしょう?

LINEを筆頭に、生活に密着したSNSすべてをリアルタイムで、エリアを限定してサーチできたら、AIに突っ込むデータが揃うのではと考えています。

もし実現したら、小売も売上増減を予測でき、新型のCPFRができるのではないか? 似たような取り組みは既に見られるので、さほど未来的ではないと考えています。

次章は「物流の未来的IT化」です。