業界問屋のIT化計画

眼鏡業界の問屋に中小が多いのはわかりますが、IT化について、どうしてここまで動きが少ないのか不思議でなりません。私の知る限りでは、「売仕」を入力して伝票発行し、月末にまとめて請求するためにのみコンピュータを使っている会社が大半ではないでしょうか?(たぶん、大手も含めて)

この使い方は昔々OA化と言う言葉があった頃と比べても、何も進歩してないと思うのです。他業界の問屋は、SCM・BtoBにどう食い込もうかと考えているのに、当業界の問屋は20年間何も進歩していないのでは? こんな状況だと、本当に問屋はキレイに中抜きされかねません。

そうならないように、問屋の存在価値を明示するためにも情報戦略に取り組んでください。 問屋にしかできないこと 釈迦に説法なので、詳しくは書きませんが、これまでの問屋は物・商・金流をコーディネートすることで生きてきたと言えるでしょう。しかし、これらの機能はメーカー側・小売側に移行しつつあります。

このことは他業界も同様で、経済産業省も早くから「問屋の情報化とリテイルサポート機能の充実」を叫んでいました。つまり、機能縮小を情報化による効率化で凌ぎ、リテイルサポートという新しい機能で食べる部分を増やせと言うことです。

この簡単な理屈も当業界では理解されなかったようで、すべてが縮小し、新しい食い扶持は見つけるのが大変な状況です。 でも、中小メーカー・中小小売にとって問屋は必要です。全部が大手寡占・メーカー直販になってしまったら、中小メーカー・中小小売は切られてもしょうがないのです。(そのほうが彼らにとって効率的ですから) では、どうするか????

規模の拡大/大手と規模で対抗するため、提携・合併で規模を確保する。
独自の供給ルート/少量生産の逸品を独自のルートで供給する。
各機能を統合・集中/物・商・金・情報流を統合化、もしくは集中させて効率化する。

このうち、規模の拡大はできないと踏んでいます。どこかの問屋が潰れたという話を聞いても、合併して倒産を逃れたという話は聞いたことがありません。当業界の文化に提携・合併戦略は似合わないのでしょう。

残るのは二つです。 独自の供給ルート/一言で言えば、自分なりのフォーナインズを作ることです。彼らは商品自体を作ってしまいましたが、そこまでやらなくとも、逸品を見つけ出し、それを市場に送り出してやれば良いのです。しかし、今までの方法論では100%失敗します。ブランドを殺すのは当業界のお家芸ですから、まずは固定概念・既成概念を捨ててください。

手順は次のとおりです。 これぞと言う逸品。これを見つけなければなりません。これこそ、これまで問屋として何をやってきたかが問われます。(難しいと思うのであれば、この方法は諦めてください。) 見つけたら、大量に小売へ流すのではなく、商品コンセプトに合った小売店かつ、キチンと契約書の交わせる小売店で実験販売します。 と同時に、HPを開設し商品情報を直接消費者に届けます。

また、逸品コムなどのコンセプトが合致するサイトに売り込みます。ネットを使って、直販と小売店誘導の両方をやっていきます。 どうですか? 難しい? やったことない? でも、うまくいけば確実に利益が出ますよ。

もうひとつ、 各機能を統合・集中/物・商・金・情報流を統合化、もしくは集中させて効率化する。 これには最低限のIT投資と学習が必要です。計画の周到な準備と実行が必要です。複数の問屋を合併させずにネットワークで結び、それぞれでやっていたことを統合化して効率化し、利益を出します。 物・商・金・情報流は、すべて同一のネットワーク内で同じルールで運用します。これで実際にモノを運ぶ物流も集約化できます。

簡単に言えば、複数の会社で、ひとつのコンピュータシステム・ひとつのネットワークを持つことです。投資効率が良いことは間違いないでしょう。 非常に難しい作業であることはわかっています。現在の人材でできないこともわかっています。

やる気があれば、コーディネートは弊社がやります。一緒に清水の舞台から飛ぶ気があるなら。 (まずは手始めに、小売店向けバーチャル展示会HPなど如何でしょう? 営業の勉強にもなりますし、無人営業のテストケースにもなります。) これらの統合に含まれる、商品情報の統合化ができれば、次のステップであるリテイルサポートが見えてきます。

現況のように、商売の現場で何が起きているか、商品の流れもわからない状態では、サポートどころではありません。本当のリテイルサポートとは、小売店がよろこんで仕入れ、ほとんど返品のない状態を実現することです。そこを目指してみませんか?