| 業界メーカーのIT化計画 最初に分類させてください。 レンズメーカー:最もIT化が進んでいると言えます。受注商品であり、マス・カスタマイズ商品です。マーケティングにはまだ問題はありますが、現状を改善しつつ進歩していけば、他業界とも対抗しうるレベルに達するでしょう。 小物メーカー:これらの商品は業界外にも売れます。基本的には大量生産品ですから、生産・販売計画を間違わなければ、ソコソコ儲かっているはずです。よって、他業界のメーカーがそうであるように、新しい需要・供給ルートを開拓するためにITを使ってください。 フレーム・サングラスメーカー:すいません。ハッキリ言ってよくわからないのです。国際市場を中心として確固たる地位と市場を持っているはずなのに、国内市場に対する取り組み方に一貫性が見えないのです。展示会にも散々伺いましたが、わかるのは、「どれが新製品か」だけでした。どのような店で、どんな消費者に売りたいのかはわからないのです。そこで想像しました。作ることと売ることは、別なことだと思っている方が多いのではないかと。 ここでは私が最も不思議に思う(門外漢だからでしょうが)、フレーム・サングラスメーカーについていくらかの提案をさしてもらいます。 生産方式の不思議 これまでは他産業のメーカーと同様に、ヨーロッパに追いつけ・追い越せで、「良品安価」が目標であったように思えます。 そして、その目標が充分達成された今、立場が逆転して中国の生産能力に追いつかれようとしています。 この現象は、他産業のメーカーも同様で、役人は「日本の技術力は生き残れる」とかヌカシテオリマスガ、全く信用できません。なぜならば、その技術をどのように活かすのか、戦略が見えてこないからです。同様に、フレーム・サングラスメーカーさんの戦略も見えないのです。 単純に思うのです。 大量生産品は中国を中心とする国々にシフトします。つまり、生産量・工場稼働率と言った大量生産時代の目標値は意味を成さなくなりますし、何よりも生産方式が変わるのではないかと思うのです。たぶん、良質の多品種少量生産に。 ですが、産地自体の構造はそちらの方向へ変化しているのでしょうか? 私の聴く限りでは匂ってこないのですが。 何を作るか? 話をハショリますが、日本のメーカーは、同じモノを作らせたら世界一の品質に仕上げますよね。それで価格競争力があったから、高度経済成長できたわけでしょ? その片方が無くなる訳ですが、品質だけで勝負できると思いますか? そもそも品質の良し悪しは誰が決めるのでしょう? 一言で済まします。「この加工は俺にしかできない」と言ったところで、消費者が「そんなの必要ない」と言ってしまえばオシマイでしょう。ハーレーも、BMWも、光岡自動車も、消費者のハートに感じさせるモノがあるから生き残っているのではないか、そしてそれは、技術者が言う品質とイコールではありません。 言い換えれば、これから作るべきは、「心の品質・感じる品質」だと思うのです。そのために、何を変えるか、なにを準備すべきか、その戦略を立てるべきではないでしょうか? 感性と知恵をITで昇華 作るものがわかれば、確実に作る技術はある。ならば、作るべきモノを正確に導き出せれば良いわけです。 作るモノとは、消費者の心が感じる商品です。それを作るためにやるべきことは、 消費者と産地を直接結ぶ/情報と知恵の流れを作り、新しいアイデアと商品を作る。 産地内ネットを作る/これまでにない知恵の組み合わせを作り、新しいアイデアと商品を作る。 デマンド生産方式に変える/アイデアを試すため、短期間少量生産ができるようにする。 消費者と産地を直接結ぶ/情報と知恵の流れを作り、新しいアイデアと商品を作る。 必ず売れる商品とは、それを買う人間に設計させた商品です。何を作れば買うのかを、消費者から情報と知恵を貸してもらいましょう。 ネット上にお店を持ちましょう。消費者の本音が聞けるHPを持ちましょう。消費者の希望が聞けるHPも持ちましょう。(頼みコムのような) ネット上にサービスステーションを開き、直接苦情も受け付け、修理も請け負いましょう。小売店と協力して、消費者購買データを入手して分析しましょう。(小売店システムはこちらを参照) これらは、全部バーチャルで、ITで実現可能です。 また、小売店システムありきと言うか、ワンセットで考えてもらいたいのですが、正確な商品流通を追跡するために、そろそろ単品システムを統一してもらえませんか? 技術的にはかなり安く簡単にできる体制を取れると思います。本当に売れたかどうかがわからない状態を続けていては、恒常的な改善は難しいでしょう。 産地内ネットを作る/これまでにない知恵の組み合わせを作り、新しいアイデアと商品を作る。 良いアイデアがあっても、自社内では実現できない。そんな創造性のない状況ではブレークスルーは望めません。たとえ他社のアイデアでも、自社の技術が活かせるなら取り組みましょう。そのために、産地を横断する、非公式なバーチャル広場から始めて、互いが互いに自由に発注できるBtoBサイト、もしくはバーチャル会社を作りましょう。間違いなく新しい商品が開発できます。 これらは、全部バーチャルで、ITで実現可能です。 デマンド生産方式に変える/アイデアを試すため、短期間少量生産ができるようにする。 消費者の反応を見るためには、実物を作って評価してもらい、また作り直すといったプロトタイプ的生産が必要です。産地に一箇所で構いません。マーケットを見据えたR&Dができるところを作りましょう。そこに、上記ネットを使って集めた消費者の声と、産地のコラボレーションが産んだアイデアと技術が集まれば、新商品開発のスピードは倍増するはずです。 如何でしょう? 私もITコーディネータとして協力できると思います。考えてもらえませんか? |